川のない島で生まれたから、 川が人の心に与えてくれるものを 誰よりもよく見ることができる 下地さんからのおたよりです。
私は、川のないサンゴ礁の島、宮古島で生まれ育ちました。 島には地下水は豊富ですが、湧き水や井戸水として垣間見るだけで、川や湖として水面 に触れることができません。 島の周りは、サンゴ礁の海。海に行くとのどが渇くので、 海岸の湧き水を探しあて、少ししょっぱい水をよく飲んだものです。 そのためか陸水(淡水)に強いあこがれや特別な思いがあり、水関係の仕事をするようになったのもこのことが きっかけだったのかもしれません。 宮古島を出て沖縄本島に住み、大人になった今でも、 県外(本土)へ行き、列車の窓から川や湖、水田の広がりを目にすると、子どものようにはしゃいでしまいます。 これまで、あこがれの水に関わる仕事が続けられた、そのことを幸せに思い、また、私の名前が、図らずも地下水保 全のために命名されたのかと思うことがあるこの頃です。
2003年3月
しもじ くにき 下地 邦輝 さん 1952(昭和27)年 沖縄県宮古島平良市生まれ。 高校まで宮古島で過ごし、その後は、沖縄本島の那覇市に住む。 県の公害衛生研究所に足かけ22年、その他、行政に3年と県の外郭団体でNGO「ISME:(財)国際マングローブ生態系協会」に3年つとめ、今も主に調整を担当する現役の研究員。 専門は、生態学、水環境。 研究員、行政、NGO職員の経験を生かして、この5年間、休日などに「NPO法人おきなわ環境クラブ(OEC)」を手伝っている。 ●NPO法人おきなわ 環境クラブ(OEC) エコツアーガイド養成講座のこと おきなわ環境クラブ(OEC)では、この3月にプロとしての「沖縄エコツアーガイド」20名を養成した。このガイドは、世界遺産「琉球王国の城(ぐすく)及び関連遺産群」とマングローブ湿地、そしてラムサール条約登録湿地「漫湖」を中心に沖縄の歴史、自然、文化について、現地での解説・案内をはじめ、学校や地域、職場に出かけてセミナーや講習会の講師もつとめる。今、沖縄で新しい仕事として売り込み中である。 OECは、沖縄県から受託する求職者のための緊急委託訓練を今後も年2回開催して、県内で100名余の同ガイド誕生をめざしている。 「次回の募集は6月下旬を予定しています。 沖縄に関心をお持ちの皆様のたくさんの応募を期待しています。」 ●OEC(オイシー)ニュース No.4 OECが育てた「沖縄エコツアーガイド」
写真:ムイガー 宮古島南海岸によく見られる崖下の湧水