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21:00、奉納花火。中禅寺湖に映りこみ、倍の美しさで無事を祈る奉納花火。湖畔のあちこちから歓声があがった。二荒の神も楽しんだだろうか。
23:50、開門10分前。開門を待つ登拝参加者らは、膝を屈伸したり、ヘッドライトの調子を整えたり。トトントトトンと敲かれる太鼓の響きが気持ちをあおる。人々の間を、なだめるようにゆっくりと霧が動いていく。
男体山は中腹が湖に接していて、かつては湖面
より上が結界の地であり、みだりに足を踏み入れると神の怒りをかうとされた。現在も正式には結界されている。今人々が開くのを待ちかまえている登拝口の柵が結界線だ。
山頂まで、中禅寺湖に正対してほぼ直上する厳しい登山道。明治五年までは婦女子の参加は厳禁、精進潔齋も重んじられた信仰登拝だったが、今や、子供連れや、気軽なハイキング姿の若者も多い。「山は闇です。子供さんを見失わないで!」講主が注意を呼びかける。
開門直前。「ふぉおーーーん・・・」腹に響く法螺貝の音に振り向くと、行者姿の講社の一団が、拝殿に列し、気を吐き般
若心経を唱えはじめた。それを聞いて登拝口の前は、ますます意気盛んに。
24:00、開門。太鼓の音とともに開門。神主のお祓いを受け、霧と闇の神境に人の波が消えていく。この日の登拝者は600人ほど。「いつもより少ないですねえ。天候が今ひとつだったからか・・・」と神職。
翌早朝。ご来光を拝し、早い人は一時間半で駆け下りて来るそうだ。境内を掃き清める神官たち。今日も祭りは続く。
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