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幅1mもないつり橋を対岸まで渡ってみた。金網状態の橋げたにしがみついて川を覗き込むと、浅瀬の小石が鮮明な輪郭を見せている。まるで水が無いかのようだ。ここから河口まで車で約50分。ほんとうにうつくしい、手の平に乗るような川なのだ。対岸には林業モノレールがあった。「延長945m、海抜差80〜500m。最高傾斜度は40度」とある。温暖多雨な気候と林木の生育に適した豊かな土壌に育まれ、人工林率69%。林業に生きる流域であることを再認識する。
「ちえる(崩れる)山」
大小屋 山林のほとんどは民有林だが、木材価格の下落、林業家の老齢化などによる手不足が深刻だ。天然林と違って、もともと人工林の根は土を抱かない上、手入れ行き届かなくなったことで森の保水力が低下し、雨水はすぐに川から海へと流れ下ってしまう。それが平常時の流水量
減少につながっているのだ。山肌を見せた無残な崩れは、他県の業者が根こそぎ伐採したあげく転売してしまった山だそうだ。保安林でないので、植林義務がない。放置されたまま、赤土が川に流れ込んでいる。いい川にはいい森が欠かせない。下流域を含め、植林活動に取り組み始めている団体もあるいると聞いて、心の中でエールを送る。
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