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■常盤御茶屋敷跡湧水
(島原市)

苔むした水路から流れ落ちる水を黒々とした石が受けている。江戸時代、藩主が愛でたこの水は、「おしめ川」と呼ばれる雑用水として利用された後、近隣農家の灌漑用水となっていた。落口の枡状の石は、各水田に公平な水量
を調整・分配できるよう切り込みを入れた 「石枡」だ。おしめ川は暗渠となったがきまりは今に受け継がれ、水利権を持つ農家
が毎年一回水源池と水路の掃除を総出で行っている。
屋敷跡に住まい、湧水の管理をされているご主人のご好意で中庭にある水源の池を見学。平成2年の普賢岳の噴火で降った灰が今だ薄ねず色に溜っているが、400年来自慢
の味も水量も変わらないとのこと。生活水は全てこの湧水。水がいいと放った鯉の発
色まで違ってくるのだそうだ。
写真右)藩主がお茶をたてて飲んだという池の大石には7つの浅いくぼみが。塩やお酒を湧水に捧げるための「杯状穴」だ。
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