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神宮こぼれ話
●神様の合理性
神様の食事の時間、参拝時間は夏と冬で違う。サマータイムが導入されているのだ。祀られている神様も風日祈宮(かざひのみや)は元寇の時に神風をおこし国を救った功で別
宮に昇格、川を守る神様も昇格したり特別待遇をうけるなど、けっこう人間くさい。
●「忌」本当の意味
神宮で「忌火屋殿」とか「忌柱」とあるのを見てギョッとした。神道では「忌」は神聖、清浄をあらわす。神事専用で一般
の使用が厳禁されるものにこの文字がつく。一般では触れてならぬあまりに、いつのまにか遠慮と恐れが不吉なものへと結びついてしまったようだ。
●荒御魂、和(にぎ)御魂とは?
内宮、外宮にはそれぞれの祭神の荒御霊を祭る別宮がある。愛情に満ちた和御魂に対して積極的、活動的な神霊が荒御霊で、困った時に力を与え、長生きさせてくれると信仰されている。神様の二面
性を人間に重ねるのも畏れ多いが両面あってこそだなと思い当たる。
●神社でご奉仕する人々
神宮社内でご奉仕する人は神職はじめ舞姫、楽師、営林部、衛士、宮大工など約600人。神職以外は見習からスタートしだんだんと一人前になっていく。事務をつかさどる神宮司庁は内宮にあるが、職員は内宮・外宮どちらにもご奉仕することになる。
●舞姫のこと
神宮では巫女さんのことを舞姫と呼び、高校を卒業後5年間だけを奉仕する。全員が交代で、舞楽からお掃除、ご祈祷のお手伝い、お札つくりや授与などをこなす。その合間に茶道・華道・和裁や講義も受けているのだそうだ。
●神職のこと
神職は約100名。夏暑く冬寒いのが装束。「夏は平常におれない」程だとか。普段着の白衣は全くの消耗品。自前で洗濯も自分でする。お籠もりの時や祭祀の前は肉食や臭いものを摂らずに身を清めるが、普段も四足を避け鶏ならOKという人も多い。神宮の祭祀は年間千数百回もあって緊張を強いられる上、広報や事務の仕事も兼任で宿直もあり、タフでなければとても勤まらない。
●営林部のこと
30人ほどで宮域林の管理や、神域の樹木管理などを行う。神苑周辺は芝生や松がきれいに手入れされているが、これも営林部の仕事。神域全体でいえば「できるだけ手を入れず自然のままに」が方針だ。
●神宮御饌事情
正宮の神饌は同じものを二つづつ用意するのが神宮のしきたり。ここまでする神社はまず無いそうだ。お陰で、カラスに御饌をさらわれてしまった時も、備えがあるので
あわてずに済んだとか。下げられた御饌は関わった神職たちがお相伴させていただ
く。
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