水と和の音のハーモニー
皆野・長瀞を聞く
長瀞の岩畳が初舞台 荒川の流れをたどったコンサート

 

 

 

1996年9月、輝く月光のもと、虫の音、川のせせらぎと一体となって、尺八、小鼓、琴の音が静かに長瀞の川面 に流れ始めました。これが流域の人々と連携しながら、荒 川を上流から下流まで音楽でつなぐことになった「水の音原風景」コンサートシリーズのスタートでした。

コンサート風景長瀞カヌースクールや商工会議所の協力を得て迎えた「長瀞清流コンサート」当日、 青竹の舞台が中秋の名月とかがり火に浮かび上がり、この日のために横谷基氏が作曲した「月下流水」が得もいわれぬ 時空間を生み出しました。この自然と融合した「日本の音」の安らぎに満ちた調べは、'97「東京ウォーターフロントコンサート」、'98には源流の森に幻想的な霧が立ちこめる中での「荒川源流コンサート」等で、多くの流域の人々を魅了することになりました。

コンサート風景豊かで美しい水に恵まれた日本。この水は森を生み出し、わが国の「木の文化」を育みました。日本の伝統楽器には様々な自然素材が使われています。尺八は真竹、鼓は桜、琴は桐・・・。しかも楽器に姿を変えた後も、例えば乾燥すると割れてしまう尺八や、音色に湿気が大きな影響を与える鼓のように、水と深い関わりを持っています。 水を取り巻く環境が、水資源の枯渇や水質汚染、地球温暖化などによる影響を受け様々な危機が予想されている現代。この「コンサートシリーズ」を媒体に、改めて川と人、水や自然と文化の関わり、環境、地域との関わりについて見つめなおそうと「水の音原風景」プロジェクトの試みが続けられています。   

 

 

 

水と音を伝えたい

●「水の音原風景」プロジェクトのこと

このプロジェクトは、「ウォーターネットワーク」を主宰する皆野生まれの柴崎勉氏 と、尺八奏者田辺冽山氏の出会をきっかけに、1996年、現代邦楽界で注目される演奏家たちの協力を得て誕生した。 水の音や自然の音、その地域の様々な音と「日本の音」との融合を試み、聞く人に、 五感を通じて自然の音と日本の音を体感してもらい、そこから地球環境問題や日本の伝統文化について新たな視点から考えていこうという活動だ。

このシリーズはコンサートや環境学習プログラム等との複合イベントとして、水の音や様々な自然の音の感じられる野外で実施されている。

水辺の演奏

楽器 笛

楽器 鼓

楽器 弦

●「水の音原風景」コンサートのこと

尺八奏者の田辺洌山を中心に、仙堂新太郎(小鼓)、桜井智永(箏)、大倉正之助(大鼓) ら現在の邦楽界で注目されている演奏家たちや、愛澤伯友、横谷基ら現代音楽の作曲家の協力を得て、邦楽器を用いた現代の音楽を創造している。近年では荒川流域での企画のほかに、奈良公園、岡山後楽園、大分・臼杵の石仏の前など国内各地で「音風景」を描き、さらに地域や国境を越えた水のつながりを捉えて、パナマ運河や、スウェーデンの森や湖をテーマに演奏を行っている。

2001年9月には南米ツアーを実施、イグアスの滝の前で野外コンサートが開かれた。2002年には、ナイル川、シドニー湾をテーマに更なる展開が計画されている。

 

(以上の原稿は「ウォーターネットワーク」柴崎氏が書かれた原稿を元に
 作成させて 戴きました)

●「水の音原風景」プロジェクトから生まれたCDとビデオ   
 問合せ先  ・ウォーターネットワーク   waternet@be.mbn.or.jp
●「水のつながり」がテーマ、分野を越えた独自の研究・活動  
 「ウォーターネットワーク」について&  
 「水の音原風景」プロジェクトによるコンサート実施予定  
  http://www.waternetwork.org

 


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