西別川の水


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(C) Northern village

摩周湖の伏流水を水源とする西別川は、摩周湖の南側から流れ出て、根室湾へと注ぐ。毎分100トンもの湧水があふれる出ている水源地、標茶町虹別の湧水池では、大地が呼吸するかのように水底の砂が水をはき出しては舞っている。この湧水の段差を流れ落ち、西別川の旅が始まる。清流でしか育たないバイカモが小さな白い花をつけ、水にゆれる長い髪のように、緑色濃く流れにまとわる。

 

「おいしい水」

西別川の水は流域の水道水として利用されている。この水は摩周湖の火山岩質にろ過された天然水。地元の人がよその水と飲み比べた上で、驚き、改めて誇りに思う飛び切りの旨さだ。

 

「生活をささえる水」

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写真Earth Circle Ltd

西別川流域原野の開拓の歴史は昭和初期に始まる。苦難の道のりを経て、今やこの地は多頭飼育法による北海道有数の大酪農地帯だ。これを支えたのも西別川の水で、水源地で二番目に大きい湧水に、農業用水取水口が設置され、昭和46年から別海町の全域と根室市の一部に供給が開始されている。 西別川の水は、寒冷の地で、流域の人々の貴重な蛋白源である魚を育み、やがて産業として「生活の糧」をもたらした。徳川将軍への献上品として珍重された「西別鮭」の稚魚は、今でも、源流部の虹別サケ・マスふ化場から放流され、河口部の別海漁業はじめ、根室湾一帯の重要な資源となっている。又、この地の一次産業が到達点に達しつつあることを考えると、目が向くのは、これからの観光資源である、あくまで清冽な西別川の流れ、それをとりまく美しいフィールドだ。

「フィールドとしての西別川」

一年を通じて水温変化が少ない西別川の語源は、アイヌ語で「ヌーウシ・ペツ=豊漁である・川」ともいわれ、生きものが豊かで、全国のフィッシャーマンや愛鳥家たち憧れの、北海道有数の名流だ。川は、地元の子供たちにとって格好の自然学習の場でもある。豊かな自然に恵まれているとはいえ、子供たちを取り巻く環境変化はいちじるしい。西別川は、自分達のふる里と知り合うための最高の教科書。

 

そんな清流になにが起こっているのか!?  「西別川 水の旅 その2」へ→

 

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