西別川の水


清流に何が?

  川がこんな色になってしまった

全長77,5kmの西別川の旅は続く。

「姿を消すバイカモ」

川筋は、間際まで農地になっている箇所も多い。中流域は保護水面となるが、肥料の ビニール袋が沈み、土砂が堆積し透明度が落ち始める。釣師が捨てたのだろうか、空 き缶や菓子袋などが川岸に転がっている。バイカモは姿を消し、両岸を美しい緑がふ ちどっているが源流の清らかさはすでにない。

河口部は、これが同じ川かと思うほどさらに濁り、海に注ぐ部分では泳ごうという気持ちにもなれない。流域の人々が、かつて「渡渉できないくらい川幅があり深かった」「素っ裸で泳ぎ、そのまま水を飲んでいた」「バイカモが川を覆い尽くし、でっかい虹鱒がうようよいた」と口々に懐かしむ清流に何が起こったのか。

 

「生きるため、生産するために」

流域の森林伐採が積極的に進められ、酪農規模の拡大によって、従来の牛のふん尿処理等では追いつかず大量の汚水が川に流れ込むようになった。しかも、源流部の湧水は、水道・農業用水として二分の一も取水されている。

川を育む森を失い、豊かな水を奪われ、西別川は変わり始めた。水を取られた川は、自浄力を失い、川筋が直線化するなどの環境変化は生態系にも、水の清らかさにも影響を与えるようになった。僅かニ十数年来のことだ。

 


西別川の未来は?   「西別川 水の旅 その3」へ→

 

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