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シマフクロウの森と西別川の水
「虹別コロカムイの会」
シマフクロウは、アイヌ語で「コタン・コロ・カムイ」(村の守り神)と呼ばれ、神聖視されていた世界最大級のフクロウで、羽を広げると180cmにもなる。最も絶滅が心配されている国の天然記念物で、西別
川にも生息していたが、流域の森林伐採などによる川の水量
減少、汚染等のために生息地を失い、姿を消し始めていた。
そのシマフクロウが友人の養鱒場に来ると聞いては、行動あるのみ。現会長の舘定宣(たてさだよし)さんは、神様を守ろうと、仲間と共に「虹別コロカムイの会」を立ち上げた。平成6年のことだ。
今では、道内や東京に広がった会員は70名余、応援団もたくさんいる。会員の資格は、「シマフクロウのみに没頭する人」。変人揃いで、楽しみながらの保護活動と舘さんは笑うが、環境省と連携しながらの観察、植樹、河川清掃、餌となる鱒の放流などが成果をあげ、シマフクロウの数も徐々にではあるが増えつつあり、道東を中心に120羽ほどが生息しているといわれている。
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提供:虹別
コロカムイの会
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流域の植林は、シマフクロウのねぐらを守り、森の保水力を高めて川の浄化につなげ、魚がいる清流を取り戻すために最も効果的な方法だ。しかし、ただ環境保護を訴えるだけでは、流域の人々を巻き込むことはできない。なにか楽しいことをやろうと、実行委員会をつくって平成8年から、西別川をつなぐ流域コンサートを始めた。
自然保護や淡路島大震災鎮魂の植樹活動を続けているシンガーソング・ライターの「しらいみちよ」さんを招いてのコンサートの後は、収益金の一部をあてた植樹祭で、川岸の林が途切れないように植樹する。今では寄付をしてくれる団体や財団が増えたので、苗木は必ず根づく大きさのものを奮発できるようになった。
「誰もが食べるために頑張ってきた。そのために自然に迷惑をかけたが、こわしたものは、俺らの手で戻してやろう」と、農家も漁業家もみんな一緒にステージに上がり、森が育つことを願って苗木を植える。
別海の海を見て育った舘さんは、野球部の練習の後はいつも西別川で汗を流した。シマフクロウを救うことは、西別川をあの頃の川に戻すこと。自然や環境を守る中で、自然界の一部である自分たちも、実は自然によって守られているのだと知った「虹別コロカムイの会」の、次世代に引き継ぐ遺産づくりが続いている。
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