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かつての、標準語至上主義は去り、むしろ自分の方言を持っている人がうらやましい時代だ。津軽弁がズーズー弁なんて大間違い。中世の昔から中央政権など「へ」とも
思わず、海路から大陸を相手にしていた人々が駆使した言語「津軽弁」は、九州の
「博多弁」と同じく、他国のスパイがどんなに学んでもすぐに見破れるほど、複雑で
独自な言語であって、国境・交流の守りとして醸成、完成されたもの。そのため、今でも標準語と津軽弁をつなげての翻訳は至難の業なのだとは、テレビ局の依頼で通
訳 をし、一ヶ月で10キロも痩せてしまった経験を持つ人から聞いた。
「かゆい」「食べなさい」「どうぞ」「頂戴」「かゆい」「お粥」「毛」全てが
「ケ」。
「まね」といえば「だめ」「やりにくい」「悪い」「できない」など、使う
ときの状況やアクセントでいろいろな 意味をもつ短い言葉が数限りなくある。相手の感情の動きを見定めながら交わされ
る、デリケートな感性を必要とする言葉のようだ。
津軽人の本質をついたといわれる「モツケ」という言葉には、おせっかい・ひょうき
ん・常識はずれの事をする等のほか「変わり者」という意味がある。津軽人の気質
「おだてに乗りやすい」「頑固」「世話好き」「勝手に人を信じて疑わない」なども
言い得ていて、なんとも奥深い。
発音はとても難しく、鼻濁音とも異なり、「い゛」とでも書かなければ表現できない
ものが多い。寒さの余り、口を開かないようにしていたからこうなった、とも言われ
る津軽弁。何故か旅人の耳には、くぐもった響きが色っぽい。
写真のご協力 『津軽海渡のデジカメ紀行/津軽海渡.com』(津軽の祭りや人、自然の写
真が質量ともに素晴らしいです。)
津軽弁の参考サイト
●津軽語は津軽の言葉(原稿作成にあたり、一部参考にさせていただきました)
●弘前の津軽衆
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