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「頬被り」、ほっかぶりは、全国どこでも見られる、男性のタオル、手ぬ
ぐいの利用法だ。「角巻」は、東北各地の女性の間で使われてきた、厚くて大きな四角い織物で、かつて津軽の花嫁は普段と晴用、必ず三枚持参したものだという。
どちらも、厳しい冬の間、津軽の人たちが知恵と工夫で一枚の布を上手に使いこなし、寒さ、風、雪から肌を守ってきた証ともいえる。へんてつの無いタオルを、頭にかぶせてくるりと巻いて、帽子は自由。各人で癖もあれば、おしゃれ心もある。
五所川原市で毎年9月15日に開かれる「祝・岩木川の日」には「ほっかぶりコンテスト」が開かれるくらい、奥は深いのだ。
角巻には、四角い布を巻くから角巻き、という説と、襟元でかき合わせてまとうから掻く巻きだという説がある。
サリーやロンギ(男性用の腰巻)など、インド人は布の使い方が上手だが、津軽人も負けてはいない。角巻も、はおるだけでなく様々な着なし方がある。泣くときは、これで目をおさえる、恥ずかしい時は、これで顔をおおう。布をいじることで、感情が表現されることもあるわけだ。
用途も防寒だけではない。臨機応変、これで、赤ん坊をくるむこともあれば、いただき物を包んで持ち帰ることもある。熱い鍋だってこれで持てるし、お櫃をくるめば保温にもなる。
そんな風に、津軽人は一枚の布にいろいろを託す。男のほっかぶりには照れや気概、女の角巻には、我慢や思いや気遣いが、見え隠れしてはいまいか。
写真提供
・佐々木直亮
佐々木直亮のホームページ
・岩木川と地域づくりを考える会
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