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沖縄の集落は、泉・井戸・川と密接な関係を持ちながら発展したので、人々の歴史や文化、暮らしを知るための足跡は、各地の信仰の対象となっている「拝井泉(ウガミガー)」に残されているといわれる。人々にとって、水は深い意味と力を持つ、特別
なものだった。
井泉を拝むことを「カーメー」という。赤ちゃんが生まれたときの産湯を汲むカーは「産井戸(ウブカー、ウビカー)」と呼ばれ、集落や一族を守る「聖なる水」とされた。
四季折々の行事では、ウブカーや、「神御井」(古泉・カミウカー)を拝み、水に対する感謝や村や一族の健康・豊作などを祈願した。
ウブカーの水を指で額に付ける「水撫で(ウビナディ)は大切な儀式であった。婚礼の時は、花婿のウブカ−の水で新郎新婦のウビナディをする習わしもあり、死水としても使われた。
聖なる井泉の近くに祀られた「御嶽(ウタキ)」は、村落の道祖神であり、海と空が交わる水平線のかなたの神が降臨するところ、聖地を遥拝する神聖な場所だった。
【字・垣花のこと】
垣花(カキノハナ)は、人口450人余りの集落で、湧き水や泉が7箇所から湧き出している。部落が高台にあるため、戦後も部落の下にある樋川から水を運び上げていた。当時垣花には嫁にやるな、といわれるほど不便ではあったが、美人の多いところとして知られてい
た。 この地域のカーとしては、イキカガー、イナグガーの総称で呼ばれる垣花樋川が有名で、初ウブカーなどの拝所となっている。この下方には、ウミアミシガー(ウマアミシー)、ウワガー(豚をつぶして洗ったといわれる)、クワ―ガガー(カーとしては利用されていないが、現在は初ウビーの拝所)がある。この他には、エイタイジョウ井泉、イリジョウグラ井泉などがタンクを設置して復元され、初ウビーの拝所となっ
ている。
● 沖縄の年中行事・祭りなど 「沖縄探訪」
(野乃花商会ホーム―ページ)
参考文献:「グスクとカー 水の郷」沖縄県玉
城村役場財政企画室
「沖縄のナ・ン・ダ」沖縄ナンデモ調査隊著(双葉文庫)
「水浪漫 10号」 (社)沖縄建設弘済会
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